一打の気迫がもの凄い女子バド漫画『はねバド!』

県立北小町高校バドミントン部のコーチになった立花健太郎。部員数が足りず、団体戦にも出られない部を立て直すべく、運動神経抜群の女子生徒・羽咲綾乃を、なんとか勧誘しようとする。

「バドミントンは嫌い」と言って渋っていた羽咲だったが、実はとてつもない才能の持ち主。部のエース・荒垣なぎさが中学時代に手も足も出ない相手だった。

羽咲綾乃(出典『はねバド!』)

乗り気でなかった羽咲は、失踪した母親の異父姉妹であるコニー・クリステンセンと出会い、母親ともう一度出会うことを目的に、バドミントンのラケットを再び握る決意をする。

出典『はねバド!』

そして、出場したインターハイ。

羽咲の才能は世界を驚かすほどの開花を見せるのだった。

ということで『はねバド!』を紹介します。

みどころ

① 鬼気迫る試合の描写

まず、この作品を紹介するにあたって。1~3巻までは、天然キャラの羽咲がゆっくりと成長していく物語を構想していたんだと思うんですね。ところが、4巻から作風がガラッと変わり、鬼気迫るバドミントン漫画へと変貌を遂げます。

羽咲も才能を開花させるにつれて、狂気に満ちたキャラクタに変わり、鬼気迫るようなバドミントンをするようになります。そこが、ちょっとだけちぐはぐした感があります。

だけど、構わず4巻以降を読んでいくと、バドミントンの奥深さに引き込まれていくと思います。それほど、一打一打の気迫、戦術の奥深さ、その描き込みがすさまじい。

バトミントンって卓球並みにラリーが速いスポーツですけど、当然、選手は一打ごとに色々なことを考えるわけですよね。相手をあっちに揺さぶって、こっちに打つと見せかけて、まったくの意表をつく。そうやってようやく1点が取れるスポーツです。

その鬼気迫る感じが、巻を追うごとに、ページから溢れだしてくるようになります。


試合中は色々なことを考えながら(出典『はねバド!』)

② 5巻から始まる白熱の試合

5巻から、荒垣なぎさと羽咲綾乃、両メインキャラによる試合が始まります。

中学時代、全日本ジュニア選手権でスコンク(シャットアウト負けのこと)で惨敗した荒垣はどう勝算を描くのか。

この試合が本作の最大の見どころです。努力タイプの荒垣がさまざまな戦術と思いを抱えながら、天才タイプの羽咲に挑みます。

スマッシュの強打を武器とする荒垣は、ギリギリまで手の内を見せないように試合を運ぼうとします。それに対して、自分のスマッシュを先に披露し、「どちらのスマッシュが上か勝負しようよ」と不敵に笑う羽咲。

まさに一進一退の試合が展開されます。

お互い体力的にも精神的にももあやギリギリ。

勝負が決する7巻は鳥肌モノです。

実力が上の相手に対して、あの手この手で悪戦苦闘する描写が本当に素晴らしいんですよね。

バドミントンの迫力ある試合描写と、シャトルが行きかう刹那に馳せる思い、それから高校の部活動らしい心理面での成長物語が読みたい方にオススメです。

何だか、負けたプレイヤーにこそ、さまざまなドラマがあったりして、そこにしっかりとスポットを当てるところも素晴らしい作品だと思います。

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