大切な誰かのために料理する喜びに満ちた『甘々と稲妻』

半年前に妻を亡くした高校教師・犬塚公平は、男で一つで幼稚園に通う娘・つむぎを育てていたが、料理ができないため、食事は外食ばかりだった。

ある日、料理屋の娘で教え子の女子高生・飯田小鳥と出会い、3人で料理を作ることになった。

公平はレシピや味付けが苦手、小鳥は昔に指を切ってしまったことから包丁が苦手。お互いの苦手なところを補いながら、公平は愛するつむぎの喜ぶ顔を見るために、一生懸命慣れない料理に挑戦する。そんな公平に次第に惹かれていく小鳥。

大切な誰かのために料理を作る喜びに満ちた、心温まる料理漫画です。

出典『甘々と稲妻』

ということで『甘々と稲妻』を紹介します!

みどころ

① みんなで楽しそうに料理する

高校教師の公平は、娘のつむぎを愛しながらも、料理ができず、出来合いのもので済ませていました。ある日、花見で小鳥と出会い、手作りのお弁当を分けてもらったことで、母親の料理を思い出したつむぎ。そんな姿を見た公平は、「娘に美味しいものを食べさせたいんです」という一心で、料理屋の娘の小鳥に助けを求めます。

小鳥の母親は料理屋を営むも、最近は有名になったことでテレビの仕事ばかり。料理屋は休業状態でした。母親になかなか相手にしてもらえず、約束もドタキャンされることに寂しさを感じる小鳥。そこに公平とつむぎがやってきて、「いつも美味しいものを食べさせてあげられなくて」という言葉に、「一緒にご飯を作って食べませんか?」と提案します。

ここから奇妙なお料理会が始まる
出典『甘々と稲妻』

そうして3人による奇妙なお料理会がスタートします。

でも3人とも料理が苦手。小鳥は母親の影響でレシピは分かるけど、小さいころに指を切ったことがトラウマとなって包丁が使えません。公平は包丁は何とか使えるけど、味付けが全く分かりません。そんな2人が協力して、ぎこちないながらも料理をこしらえていきます。

もちろん、つむぎも粉モノがダマにならないように、「ダマにならない呪文」を唱えたりしてお手伝いします。

つむぎも「ダマにならない呪文」でお手伝い
出典『甘々と稲妻』

そうやって苦労してできた料理をみんなで食べるひと時。みんな美味しそうに食べるのですが、特につむぎの食べっぷりが気持ちいいくらい。それを見て公平は思わず涙してしまう。そんな大切な人に料理を作る喜びに満ちあふれているのが最大の魅力です。

つむぎの美味しそうな顔に思わず……
出典『甘々と稲妻』

② つむぎのナイスなキャラクター

もう1つのみどころが、つむぎのキャラクター。1巻からその片鱗は見せていましたが、巻を進むごとに天真爛漫に、妙な大人っぽさ、あるいは奇想天外な言動が加わって、ぶふっと思わず吹き出してしまう面白さがあります。

つむぎのキャラクターが最高!これで妙に大人びたところも
出典『甘々と稲妻』

そんなつむぎもたまに母親を思って複雑な心境を垣間見せたり。あるいは風邪をひいたり。逆に風邪を引いたお父さんの代わりに、小鳥の料理屋まで大冒険して美味しいものを調達しに行ったり。

決して大きな事件が起こるわけではないのですが、ただ料理を作って終わりではなく、しっかり心理描写されているところもいいですね。

③ 公平への小鳥の恋心

一緒に料理をするうちに、娘を心底大事にして、誠実な公平に惹かれていく小鳥。でも、高校教師と女子高生という身分の壁が小鳥の前に立ちはだかります。その想いも3人の関係に影響してくるため、シンプルなストーリーなのに妙に奥深さが生まれています。

料理漫画としては大傑作の類だと思います!オススメ!

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