水をかぶると女に変わる!キャラ設定が巧みな『らんま1/2』

幼少のころから武術に明け暮れる早乙女乱馬。ある日、中国で修行中に、父親の玄馬とともに呪われた泉に落ちてしまう。それ以来、父親は水をかぶるとパンダに、乱馬は女の子になっちゃう特異体質に!

日本に戻った乱馬は、父親の友人の娘・天道あかねが自分の許嫁だと知る。嫌がりつつも無理やり天道家に居候することになった乱馬だが、当のあかねは大の男嫌い。最初に出会いのとき、乱馬が女の姿だったため、すっかり油断したあかねだったが、風呂場で男の姿に戻った乱馬と裸で鉢合わせてしまう!

乱馬を変態呼ばわりするあかねと、理不尽に変態呼ばわりされて憤慨する乱馬の、第一印象は最悪なものに。

かくして、ひとつ屋根の下で暮らし、同じ高校に通うことになった二人は、ドタバタの格闘ラブコメに巻き込まれていくのであった。いつか二人の想いが交錯する日は来るのか? 乱馬は元の100%の男の姿に戻れるのか――?

乱馬とあかね
出典『らんま1/2』

ということで『らんま1/2』を紹介します!

みどころ

① 乱馬のキャラ設定

乱馬は「竹を割ったような性格」で、あかねに対して口が悪く、素直になれないものの、それ以外はいたって普通で常識人でした。しかし作品のコメディ要素が強くなるにつれ、父親譲りのいい加減さ、負けず嫌い、ナルシストな一面ものぞかせるようになります。

格闘の腕前は一流。格闘新体操などで特殊な道具をすぐに使いこなす器用さも。料理の腕も幼いころは下手だったたけど、天道家居候後は抜群の包丁さばきを披露し、不器用なあかねよりもはるかにうまい。だが、ポーカーフェイスが苦手なため、ギャンブルや博打には滅法弱い。

でも、水をかぶると女の子になっちゃうんですね。

容姿はよく、性格も明るいため多くの女性に思いを寄せられるが、そのほとんどが腕っぷしと気が強い女性。女の子の姿でも多くの男性に思いを寄せられるが、そのほとんどが変態の男性です。そんな乱馬に嫉妬するあかね。乱馬も女癖が悪いわけではなく、あかね以外に本気の恋愛感情をこぼしません。恋愛描写におけるこの辺のさわやかさが高橋先生らしくて好きです。

そして、男と女の体に入れ替わることを知らない第三者に、正体がバレそうでバレない。だもんだから、色々な誤解も生まれ、ドタバタに拍車がかかっていきます。

② 水をかぶると何になる?

水をかぶると何かに変わるキャラクタはほかにもたくさん登場します。

乱馬は女の子、父親の玄馬はパンダですが、

・響良牙

乱馬の元同級生でライバルの武闘家。良牙は水をかぶると黒い子ブタになる。あかねに片思いをしていて、子ブタの姿の時はあかねに「Pちゃん」と呼ばれる。ここも正体がバレそうでバレない。

極度の方向音痴で、別れて遠くへ歩き去った次のコマで、「ここはどこだー!」と部屋の壁を突き破りながら再登場したりする。

脅威的方向オンチな良牙
出典『らんま1/2』

・シャンプー

女性を中心とする中国の武闘民族・女傑族の少女シャンプーは、水に落ちると猫になる。

中国で修行中だった女乱馬に敗れたため、乱馬の命を狙って追い回していたが、男乱馬にも破れ、一族の掟により夫にしようと求愛する。ところが乱馬は大の猫ギライ。それを利用して乱馬を手玉に取ったり、気が強かったりするけれど、とんでもなく美少女。

乱馬に求愛する際の「我愛你」の破壊力は、漫画界随一と呼ばれているとか、いないとか。

破壊力満点
出典『らんま1/2』

・ムース

シャンプーの幼馴染。暗器の達人。ムースは水をかぶるとアヒルになる。シャンプーに思いを寄せるが、3歳の時に負けてしまい、まったく相手にされていない。眼鏡を外すと目の前の物や人物を全く判別できない程のド近眼。

・ほかにも

あかねと女乱馬に同時に思いを寄せる剣道部主将かつ変態の九能や、お好み焼き屋「うっちゃん」を経営する右京などなど、個性的なキャラが続々登場。よくこれだけの設定を盛り込んでまとめたなあとしみじみ思うくらい、設定がぶっ飛んでいます。高橋留美子さんの真骨頂ですね。

③ 呪いの泉をめぐるメインストーリー

基本的に乱馬と周辺の人たちをめぐる日常ドタバタ劇なのですが、たまに乱馬が男の姿に戻るべく、呪われた泉「呪泉郷」をめぐるメインストーリーが展開されます。そこでは毎回、強敵が表れてバトル漫画へ一転。「火中天津甘栗拳」や「飛竜昇天波」なんかの必殺技を覚えて戦う、シリアス展開へと変わっていきます。

ギャグ展開とシリアス展開の切り替えがテンポよくてさくさく読めちゃうんですね。

相手の闘気が熱いほど威力を増す飛竜昇天波
出典『らんま1/2』

詳細情報はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA