圧倒的な緊迫感!歩兵目線で戦場を描いた『キングダム』

初めて中華を統一した秦の始皇帝と、その覇業を支えた李信将軍(信)の若き日からの姿を描く。

兵卒から初陣を飾った信は、いくつもの功を挙げ、将軍への道を駆け上がっていく。一方、若き秦王は丞相に国の実権を握られながらも、ひそかに覇業への夢を膨らませていた。

果たして、信は「天下の大将軍」となって歴史に名を刻めるか。秦王はいかにして中華統一を成し遂げていくのか。

様々な人物の思惑を乗せて、中華は激動の時代へと突入していくのだった――。

出典:『キングダム』

ということで、言わずもがなの有名作ですが『キングダム』を紹介します。もう、秦と合従軍の戦いは手に汗握り過ぎるほど、大好きなんですよね~(笑)。秦一国に対して他六国に攻められて、あわや滅亡というところまで追いつめられるのですが、その時の緊迫感ときたら!

なぜ、『キングダム』はこんなに興奮するのか。そんな視点で、本作の魅力を紹介してみます。

兵卒視点で戦場が描かれている

この作品では少年の信が初陣を飾るところから、本格な幕開けとなります。つまり、兵卒としての姿が描かれます。中国には『三国志』や『項羽と劉邦』などもありますが、何気に兵卒がここまで描かれるのって珍しい気がするんです。

陣形を整えて突撃命令までの待ちの時間。「何度経験してもこの瞬間はたまんねえな」と語る兵士。あるいは、乱戦で敵味方の血が霧となって漂う中、嘔吐するばかりで戦うどころではない兵士。ものすごくリアルで新鮮でした。

戦場がリアルだからこそ、一騎当千の武将が活躍したり、軍略一発で劣勢を覆したりする様が驚くほどエキサイティングだし、逆に仲間が戦死しようものならば、強く胸が締め付けられるんですよね。

「仲間の死を乗り越える一番いい方法は、みんなで共有して薄めて、バカさわぎして吹っ飛ばすのさ」(キングダム 23巻より) う~ん、たまりません(笑)

出典:『キングダム』

キャラクターの豊かすぎる個性

「キャラの個性」も大きな魅力です。 みんな本当に骨太に描かれている。それこそ諺として名が残るような面々なのでそれもそのはずなんでしょうが、『キングダム』のキャラも決して名前負けしてません。

例えば、女性にも人気の王騎(おうき)将軍。列国が恐れるほどの武将なのに、オネエ言葉でしゃべります。作者曰く、キャラとして創られたあと、勝手に独り歩きし始めて、いつしか想定を超えるほど大きなキャラに育ってしまったとのこと。

それでも史実として戦死することが決まっている。そこで作者が悩んだのが、「誰がどうやってこのキャラに勝てばいいのか」ということだったそうです。この話がすでにして、『キングダム』のキャラ立ちを証明していると思いませんか?(笑)

出典:『キングダム』

話の展開とコマ割りが上手い

おまけに『キングダム』はコマ割りが上手だと思います。作者もそれを狙っているような気もします。

例えば、秦国の最後の関門が敵軍に今まさに落とされようとしたときに、次のページで、劇的に援軍が登場するシーンがあります。その瞬間まで読者の心を包んでいた絶望の霧が一気に晴れ、雲間から光が差すような感覚です。

気をつけて読んでいると、こういったコマ割りによるドンデン返しの工夫が至る所にちりばめられていることに気づきます。

だから、ページを捲るまで何が起こるかわからない。だから、ページを捲る手が止まらない。これも『キングダム』の面白さの1つだと、個人的には思います。

こんな方にオススメ!

『キングダム』はどんな方が楽しめるか。まず『三国志』が好きなら間違いありません!

多くの登場人物が時代の流れに翻弄されながら、それでも懸命に命を輝かせて散っていく。そこには複雑に絡まった人間ドラマがあり、その数だけ感動があります。そんな群像劇が好きな方にピッタリだと思います。

出典:『キングダム』

詳細情報はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA