神秘的な大穴へ、少女とロボが命懸けで潜る『メイドインアビス』

約1900年前、とある孤島に謎の巨大な縦穴が発見された。

「アビス」と呼ばれるその大穴からは、貴重な「遺物」が採掘されたたため、多くの者が一攫千金を狙って探索に挑んだ。不思議な「遺物」によって人智を超える力を手に入れた者は、いつしか「探窟家」と呼ばれるようになる。

主人公のリコは、そんな探窟家に憧れる女の子。好奇心の赴くまま、日々遺物の採掘にいそしんでいた。

しかし、アビスの探索には大きな代償が伴った。致命的な危険生物や原因不明の症状に蝕まれ、多くの探索家が帰らぬ人となっていたのだ。

そんなある日、アビスの最深部から、死んだはずのリコの母親からシグナルが届く。母親との再会を願うリコは、遺物のロボット「レグ」とともに、生還する見込みのない冒険へと踏み出すのだった。

  
出典:『メイドインアビス』

ということで『メイドインアビス』を紹介します。ほんわかした絵と裏腹に、内容はなかなかハードで骨太な異色作品となっています。その魅力を見てみましょう。

みどころ

① 美しくも残酷な世界観

『メイドインアビス』を読んで最初に惹き込まれるのが、不思議なタッチで描かれた世界観です。

アビス内部に広がる空間は、優しいトーン使いも相まって、とても美しい。リコとレグが壮大な景色の前にポツンと立ち尽くしている様子はハッと息をのむほど迫力があります。

ところが、その美しさとは裏腹に、この世界はあまりに残酷です。

アビスには凶暴な生物が棲息しており、「出会ったら最後」というほど致命的なものもいます。その脅威を何とか切り抜けたとしても、もう1つ別に、どうにもならない脅威が存在します。それが原因不明の症状「アビスの呪い」です。

アビスでは、ある程度の深さまで潜ってから地上に戻ろうとすると、体に「上昇負荷」というものがかかり、とんでもない症状が発生。最悪死に至ります。つまり、アビスで先に進むということは、それだけ地上に戻れる可能性が薄れていくということを意味するのです。

この美しさと残酷さの対比が『メイドインアビス』の大きな魅力になっています。また、この世界の秘密にも興味が尽きません。アビスとは何なのか。発掘される遺物とは何なのか。リコの母親は生きているのか。アビスの呪いとは何なのか。謎の見せ方が本当に上手だと思います。

② 謎めいたキャラクター達

この作品はキャラクターのインパクトも強烈です。

アビスには熟練の探窟者が存在するのですが、この残酷な世界で生き続けているだけあって、いずれも難物ばかり。一癖も二癖もあって、その発言や行動の真意がなかなか見えてこないため、信用していいのか悪いのか。中にはかなり異常性のあるキャラも出てきて、その理不尽さで大いに感情を揺さぶってきます。少し、目を塞ぎたくなるほど残酷なシーンもあります。

過酷な環境でやっと人と出会っても安心できない、その緊迫感で物語に引き込まれてしまうんですね。

出典:『メイドインアビス』

③ 美味しい(?)料理で一息

そんな過酷な旅のひと時の憩いとなるのが食事タイム。その描写にも手抜きはありません。

アビスで捕れる食材(?)を使って、ことあるごとにリコが美味しそうな料理を作ってくれます。食材が食材なだけに、一瞬ためらいますが、食べれば涙が出るほどおいしいようで、口に入れた瞬間のリアクションもグッド! 間違いなく過酷な旅でひと時の清涼感となっています。

出典:『メイドインアビス』

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