圧倒的絶望と謎解きが魅了してやまない『進撃の巨人』

圧倒的な治からを持つ巨人によって、人間は巨大な壁の内側に追いやられた。その壁も超大型巨人に破壊され、人類は瞬く間に存亡の危機に。唯一巨人に対抗できる力を持った「調査兵団」は、巨人の秘密とこのクソみたいな状況を打破すべく、幾度となく壁外調査に挑むが、毎回甚大な被害を被るばかりで、いまだ希望の光は差さない。

そんな中、巨人に変化できる人間の存在が明らかに。彼らの正体は――? 王制の陰謀も絡み、物語は次々と驚くべき謎解きを示しながら、クライマックスへと流れ込んでいく。

超大型巨人
超大型巨人(出典『進撃の巨人』)

というわけで『進撃の巨人』を紹介します!

みどころ

① 「圧倒的絶望」を描いた世界観

作者も「圧倒的な絶望」が描きたかったというように、物語は絶望に包まれています。人を襲う巨人の存在、人類のほとんどが滅ぼされ、残ったわずかな人も巨大な壁の内側でのみ、辛うじて命をつないでいます。

唯一の希望が「調査兵団」。

空を舞える「立体起動装置」で辛うじて巨人を倒せる力を得た兵士たちですが、それでも巨人の謎を追うための「壁外調査」では、犠牲者が積みあがっていくばかり。

このギリギリに追い詰められた緊迫感が魅力の1つ。

リヴァイ
リヴァイ(出典『進撃の巨人』)

② 謎が謎を呼ぶ展開

さらに謎が謎を呼ぶ展開。物語の序盤で主人公のエレンが巨人に変化できることが明らかとなり、「そもそも巨人とは何か?」という謎がずっと読者の目の前に提示され続けます。

だけど、馬の目の前にぶら下げたニンジンのように、明らかになりそうになると次の謎が明らかになるストーリーテリングにグイグイと引き込まれていきます。果たして、敵は誰なのか――。

ハードボイルド的な緊迫感とミステリ要素をうまく混ぜて料理してくるので、読む手が止まりません。

そして、なかなかハードな世界観でも意外と女性ファンの心を掴んでいる本作。そこにはやっぱり彼の存在も大きいのかな、と。

③ 人類最強の兵士・リヴァイ

多様な人物を見事な個性で描き分けている本作ですが、その中でも独特の個性が光りまくっているキャラが、調査兵団・兵士長のリヴァイです。

ひとたび巨人と戦えば人間離れした強さで圧倒し、ひとたび掃除を始めればホコリ1粒も許さない潔癖症を発揮する。さらに、ひとたびしゃべれば、皮肉の効いた独特な言い回し。それは文字だけの小説でも映えるほどで、間違いなく物語を引き立てる極上のスパイスになっています。それにしても作者の諌山さんは本当にセリフの創り方が上手ですよね。

リヴァイ(出典『進撃の巨人』)

単行本も大きな謎が明らかになって、そろそろクライマックスでしょうか。ここまでの展開はテンポが滞ることもなくお見事。巨人とは、人類を守る壁とは、王制とは。そのすべてが明らかになるとき、一体どんな結末を迎えるのでしょうか。本当に楽しみです。

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