お腹空いた!食べる描写がマジで美味しそうな『異世界居酒屋「のぶ」』

なぜか異世界の古都に日本の居酒屋「のぶ」の入り口がつながってしまった。クチコミでやってくる異世界の住民たち。見慣れない日本の料理と冷えた生ビール「トリアエズナマ」に驚きながらも、その味に次々と虜になっていく。看板娘のシノブちゃん人気も相まって、常連客であふれる店内。今日も大将の絶品料理が異世界の問題を解決していく。

ということで『異世界居酒屋「のぶ」』を紹介します。

みどころ

① 美味しそうさ100点満点

舞台は入り口が異世界につながってしまった日本の居酒屋。裏口は普通に日本につながっているため、日本から食材を調達し、異世界でお店を開いています。この辺のファンタジー設定は特に気にすることもなく(笑)、ただただ異世界の住民たちに日本の料理となぜか「トリアエズナマ」の名前で定着してしまった生ビールを振舞います。

異世界の住民たちはというと、古都の兵士や司祭など。それぞれ職務にちょっとした悩みを抱えていたりして、そのうっぷんを払うように、あるいは給料日に美味しいものを食べるために、「のぶ」へやってきます。

彼らは天ぷらや鶏のから揚げ、湯豆腐、うなぎの蒲焼といった日本人のお馴染みフードになじみがなく、その調理法からしておどろく有様。一口食べればほっこり、美味しさを目一杯表現します。その描写があまりにリアルで、本当に目の前で食べているように錯覚するくらい。例えば、湯豆腐をハフハフする様子や、揚げ物をさくっとかじる感じは、もう読んでいるこちらの口の中にもあの触感がよみがえります。一品一品、形や触感、温度に合わせた「美味しそうな食べ方」を再現していてすごいですね。この描写がなんといっても最大の魅力です。

② 天真爛漫な看板娘

表紙の女の子・シノブちゃんは、明るくお茶目で正統派の看板娘。「今日はキスの日!」とにこやかに発言して店内を騒然とさせたあと、キスの天ぷらのことだった話は、そんな風に美味しそうに話すもんだから、お客さんに全部食べられてしまって、楽しみにしていたまかないが食べられなくなってしまうというオチも含めて、可愛らしい話でした。

――という感じで、終始ほのぼの進むのかと思いきや、3巻ではシリアスも織り交ぜて緩急付けたストーリー展開となります。「のぶ」で提供していた生ビールが異世界では法に触れるもので、「のぶ」存続の危機に。果たして起死回生の一手はあるのか、という感じ。ところが真相は意外なことに――というところまで含めて、予想外にミステリなストーリーが展開されて、キュッと作品が締まりました。うん、これはオススメ!

詳細情報はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA