1つの出逢いが2つの国の運命を変える『金の国 水の国』

商業で豊かだけど水不足のA国。貧しいけど資源豊富なB国。両国はとても仲が悪かった。

見かねた神様の命令で、A国は国で一番美しい娘をB国に嫁にやり、B国は国で一番賢い若者をA国に婿にやることに。ところが、「優秀な娘や若者を相手国にやるものか」という思惑によって、贈られたのは犬と猫。

かわりに、婿をもらうはずだったA国の王族サーラと、嫁を貰うはずだった職人ナランバヤルがめぐり逢い、お互いの誠実さに惹かれ合う。

ナランバヤルには夢があった。資源の豊かな自国から水不足のA国に水路を引き、国交を築くこと。サーラはいつか国境の丘からその水路が見えるのを楽しみにするとほほえんだ。

ところが、A国の中枢には、B国を侵略して資源を奪い取ろうとする開戦派が牛耳っていた。やがて、ナランバヤルはA国の策謀に飲み込まれていく。果たして、この危機を乗り越えられるのか。水路は実現するのか。そして、二人の恋の行方は――?

出典『金の国 水の国』

ということで『金の国 水の国』を紹介します。1巻完結。「このマンガがすごい!2017 オンナ編」第1位、「マンガ大賞2017」第2位に輝いた作品です!

みどころ

A国(金の国)はB国(水の国)に偏見を持ち、長いこといがみ合っています。果ては、B国に攻め込んで資源を奪い取ってしまおうと考えるA国中枢。それに反対する穏健派もいて、国交を築きたいナランバヤルも当然、両国の思惑に巻き込まれていきます。

興味深いのは両国の関係。例えば、900年前にA国を統治した王はB国と国交を開いたため、臆病者として歴史に名を刻んでいました。しかし、B国からすれば唯一話の分かる王として語り継がれている。同じ人物についても、どちらから見るかによって全く見え方が異なる。このギャップがナランバヤルの活路を開くきっかけとなります。

そして、サーラとナランバヤルの恋の行方。サーラはぽっちゃりしていて、「この国に百人位いるお姫様の一人」として描かれています。一方、ナランバヤルは決して身なりはよくなく、ただし飄々と自信に満ちた人物として描かれています。共通するのは、どちらも素朴で誠実で人柄が良いこと。

この二人の「ロミオとジュリエット」的な恋の行方がみどころとなっています。

後味よく一巻で完結する本作。絵柄と雰囲気はあくまで優しいので、ほのぼのしたい人にオススメです!

出典『金の国 水の国』

詳細情報はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA