超感動作!妖怪と少年の奇妙な友情を描く『うしおととら』

お寺の一人息子「潮(うしお)」は、蔵の地下で一本の槍に縫い止められていた大妖怪「とら」と出会う。

ちょうどその時、近くに集まってきた妖怪に幼馴染の麻子と真由子が襲われた。二人を助けるために、その槍を抜き、とらを解き放ったうしお。この時から、妖怪と少年の奇妙な共闘関係が始まる。さまざまな妖怪とともに闘ううちに、二人に芽生えたのは友情のようなものだった。

しかし、うしおが抜いたのは、妖怪を滅するために作られた「獣の槍」と呼ばれる呪われた長物。その使い手となったうしおは、次第に槍の魔力に取りつかれ、自らが妖怪へと変じていってしまう。果たして、うしおは人間性を保てるのか――。

やがて明らかになる獣の槍、とら、うしおの母親の驚くべき秘密。そして、すべての妖怪に恐れられる「白面の者」と呼ばれる大妖怪の存在。その封印が解けつつあると知った潮ととらは、長い闘いの果てに人間と妖怪の連合を成し遂げ、最後の戦いに臨むのだった。

出典『うしおととら』

ということで『うしおととら』を紹介します。大名作ですね。何度泣いたことか。

みどころ

① うしおととらの関係

この作品の目玉は何といってもうしおととらの奇妙な友情でしょう。

とらは何千年も生きている大妖怪。その性も凶悪で、槍を抜いてもらった直後にうしおを騙して襲い掛かっています。結局、獣の槍を持ったうしおに返り討ちにされてしまうのですが、それ以後も「隙があればうしおを喰う」という目的で行動を共にします。

ところが、うしおと共に妖怪退治をしているうちに、竹を割ったようなうしおに段々惹かれていくのです。もちろん、とらは認めません。口では「へっ、おまえがどうなろうと知ったことか」と言います。でも、うしおが本当にピンチになると自らの危険も顧みずに助けてしまう。「おまえはワシが喰うんだから」という照れ隠しのような口実で。

うしおの人柄が分かるシーン
出典『うしおととら』

この二人の関係が要所要所で泣かせてくるんですよね。そんでもって、このラスト!(涙)

出典『うしおととら』

② 獣の槍に隠された秘密

とらほどの力を持った大妖怪を、数百年も縫い付けていた獣の槍とは一体何なのでしょうか。その謎も物語の見せ場です。2000年以上も前に中国で作られた、妖怪を滅するためだけの武器。そこにはあまりに悲しい事実が隠されていました。

その呪いは持ち主にも強く影響し、獣の槍を使って極限の戦いを続けるうしおの体にも少しずつ異変が。やがて限界を超えてしまい、自我を保てなくなってしまったうしおは、妖怪へと変じてしまいます。そのうしおをギリギリのところで踏みとどまらせたものとは――?

人の想いの強さ
出典『うしおととら』

そのシーンは人の想いの強さを教えてくれて、漫画の中で最も印象に残っているシーンの1つです。

③ 多彩な登場人物とドラマ

これ以外にもまだまだ本作には魅力がたっぷりです。うしおととらは物語の中でさまざまな敵と戦いますが、その一人一人が魅力的で、敵キャラにも感情移入してしまいます。中には戦いの後に味方になる者も多く、この多彩な登場人物がさまざまな角度からの視点を与えてくれて、物語を重厚なものにしてくれています。

敵キャラにも感情移入してしまう
出典『うしおととら』

ずっと色褪せない名作。未読の方はぜひ一度手に取ってみてください!

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